不動産の種類の一つに空き家があります。親から相続した実家が空き家になっている場合、どのように売却すれば良いかわからない…と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。空き家は持っていてもプラスにならない不動産です。できるだけ高値で売却できるよう、早めの売却をおすすめします。今回は空き家を売却する方法を3つご紹介します。
何も手をつけずそのままの状態で売却する
家を解体せず中古住宅もしくは古家付き土地として売却する方法です。築20年以内の空き家であれば「中古住宅」で売却しましょう。築年数がさほど経っていない場合、リフォーム不要で今すぐ住める住宅が多いからです。建物と土地に価値をつけて販売できるぶん、高く売れる傾向にあります。
築10年以内の家を探す買主もいるため、現在築9年目の空き家であれば、売却活動を始めることをおすすめします。
一方、築20年以上経過している家の場合は「古家付き土地」として販売しましょう。建物の価値が無いに等しい状態となるため、中古住宅として販売しても売れ残る可能性があるからです。
ただし、築20年以上経っていても、家の中を綺麗にリフォームしている場合は、中古物件で販売できる可能性が高まります。その際はリフォーム代がかさむため、どちらの販売方法にするか不動産会社に相談しましょう。
更地にして売却する
空き家を解体し、土地を更地にしてから売却する方法です。建物の老朽化が進んでいる・倒壊の恐れがある・リフォームやリノベーション費用のほうが高くつく可能性がある場合に適しています。買主が解体費用を負担する必要がないぶん、古家付き土地よりも早く売却できる可能性が高いのがメリットの一つです。
また、住宅だけでなく駐車場として利用を希望する人もいるため、買い手が見つかりやすくなります。販売期間中に家を管理する必要がないため、部屋の掃除や草木・庭の手入れは必要ありません。
しかし、土地を更地にするにはそれなりの費用が発生します。相場は100万以上とされ、決して安い金額ではありません。それに、土地に家が建っているか否かで固定資産税・都市計画税が大きく変わります。
更地の場合は減税措置の対象外にあたるため、建物が立っているときと比べ、固定資産税は約6倍、都市計画税は約3倍と高額になるのもネックの一つです。
不動産会社に売却依頼する
空き家を買取ってくれる不動産会社に売却依頼するのもおすすめの方法です。仲介を通す不動産売却では、買い手が現れるのに数ヶ月から半年の期間を必要とします。中には1年程度、状況によっては買い手がつかない可能性も考えられるでしょう。
しかし、買取は直接不動産会社が買取るシステムです。査定を受けた後、業者と売買契約を交わすと、スムーズにいった場合、数日で現金化することができます。できるだけすぐに売却したい・現金化したお金を相続人に早く分配したい方におすすめの方法です。