建物の売却相場
戸建て・マンションのような中古物件の場合、定価がありません。
そのため、相場から価格を導き出す必要があります。
過去の取引から調べる
全国で取引された売却事例を調べるのにおすすめなのがレインズです。
レインズとは全国の戸建て・マンションの売却事例を過去1年分提供している情報サイトになります。
不動産業者が情報を集めるのに利用していますが、取引の透明化のため不動産業者以外でもアクセスできます。
売り出されている物件の価格から売却相場を調べる
不動産売却を行っている大手不動産業者のポータルサイトから売り出されている物件情報をチェックしてみましょう。
築年数や広さ、駅からの距離等から似た物件を探し、相場を調べられます。
しかし、都合よく条件が揃うことは多くありません。そのような場合は坪単価や平米単価をチェックしましょう。
自分の売りたい物件の面積を平米単価で掛けて計算すると相場がでてきます。
ただし、平米単価は広さが変わると下がる傾向にあるので目安として覚えておきましょう。
土地の売却相場
土地の価格は立地や広さ、形状など様々な要素から決まります。そのため、物件と同様定価がありません。
いくらで売れるのか相場を調べる方法がいくつかあります。
実勢価格
実際に取引された価格を実勢価格といいます。
土地の相場を知りたい場合は、実勢価格を知ることで相場がわかります。
不動産情報サイトに掲載されている価格も実勢価格ではなく、売り出されている価格です。交渉によって価格が値引きされることもあるので実勢価格はわかりません。
実勢価格の調べ方は国土交通省の「不動産取引価格情報検索」から調べられます。
全国の土地や戸建て、マンションが対象となっていて3ヵ月毎に価格が見直されています。
近隣の土地の取引額を面積で割ってみて、自分の土地の面積で考えた価格を計算してみましょう。
ただし、不動産取引価格情報検索で公開されている実勢価格はアンケートによる集計方法のため、必ずしも正しいとは限らないので注意してください。
路線価
道路(私道を除く)が面する宅地1平方メートルあたりの価格です。主に相続税の加算に利用されます。
毎年7月に国税庁が発表しており、路線価図・評価倍率表から検索できます。ただし、路線価は実際の取引価格より2割低く設定されているので注意してください。
固定資産税評価額
土地の所有者あてに年に1度送付される固定資産税納税通知書に書いてあります。
固定資産税評価額は市町村が不動産の取引事例から算出している数字です。路線価のように実際の取引価格より3割低く設定されています。